司法書士試験について

司法書士とは

司法書士は、合格率4%という超難関資格であり、「身近なくらしの法律家」として独立開業が目指せる資格です。

不動産登記・商業登記の手続代理が中心的な業務ですが、加えて、成年後見制度などにおいても活躍の場を広げています。

また、裁判書類作成業務は、簡易裁判所に限らず、本人訴訟を支援する形で認められており、さらに認定司法書士になれば、簡易裁判所の訴訟代理業務を行うことも可能です。

司法書士試験

司法書士試験は、司法書士法第6条の規定に基づき、法務大臣が、筆記及び口述の方法により、毎年1回以上行うこととされている国家試験です。

法務省 司法書士試験

試験日程

筆記試験

筆記試験は毎年1回、7月の第1日曜日に実施されます。

口述試験

口述試験は、筆記試験の合格者のみが受験することができ、10月後半の平日に実施されます。

受験資格

司法書士試験に受験資格の制約はなく、年齢・性別・学歴等を問わず、誰でも受験することができます。

受験者数・合格率

受験者数は、15,000人~10,000人程度で推移しており、合格率は3~5%程度で推移しています。

試験科目

試験科目は全11科目あり、以下のとおり、主要科目として4科目、マイナー科目として7科目あります。

主要科目(4科目)

  • 民法
  • 不動産登記法
  • 商法(会社法)
  • 商業登記法

マイナー科目(7科目)

  • 民事訴訟法
  • 民事執行法
  • 民事保全法
  • 供託法
  • 司法書士法
  • 憲法
  • 刑法

出題形式・出題数

筆記試験【午前の部】

筆記試験の午前の部(9時30分~11時30分の2時間)で、憲法・民法・商法(会社法)・刑法の4科目について、五肢択一式(マークシート方式)で35問が出題されます。

筆記試験【午後の部】

筆記試験の午後の部(13時~16時の3時間)では、不動産登記法・商業登記法・供託法・民訴法・民執法・民保法・司法書士法の7科目について、五肢択一式(マークシート方式)で35問が出題され、さらに、不動産登記法・商業登記法から各1題ずつ記述式が出題されます。

口述試験

口述試験は、不動産登記法・商業登記法・司法書士法の3科目が試験範囲となり、試験官2名から口頭で出される質問に対し、口頭で解答する試験です。

約10~15分程度で10問程度が出題されます。

司法書士試験の受験勉強

司法書士試験の勉強をする場合、独学で勉強するか、それとも通信講座などの予備校を利用するかの選択肢があります。

独学での学習

司法書士試験は超難関資格ですので、独学で合格するのは極めて困難です。

ただし、100%の独学ではなく、必要最小限で予備校の模試・答練や単科講座を利用するなら、独学での合格も不可能ではありません。

なお、合格するには、最低でも3,000時間の勉強時間が必要といわれており、5,000時間~10,000時間の勉強時間で合格できるのが一般的です。

司法書士の合格に必要な勉強時間は?おすすめ勉強法

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通信講座・予備校を使った学習

司法書士試験の受験勉強は、通信講座や予備校を利用するのが一般的です。

通信講座や予備校を利用すれば、合格に必要な教材一式が提供され、決められたカリキュラムで、プロの講義を受けながら効率的に勉強できますし、サポートを受けながら勉強のモチベーションも維持することができます。

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